■ 現場の眼:12行目に刻まれた「裏切り」の四文字
前回、私はチームみらいの「透明性」という看板の裏側に、特定の言葉を遮断するブラックリストが存在することを指摘しました。今回は、その物理的証拠である「NG.csv」の中身を具体的に解剖していきます。
私がこのリストを解析していて、最も強い衝撃と怒りを感じたのは、12行目に刻まれたその四文字でした。
「所得制限」
チームみらいは、今回の選挙において「所得制限の撤廃」を公約の柱の一つとして高らかに掲げていました。障害児福祉や子育て支援において、親の所得によって支援の質に差をつけるのはおかしい。現場で日々、障害を持つ子どもたちの送迎を担当し、その家族の苦労を間近で見ている私としても、その主張には心から賛同していたのです。
だが、現実はどうでしょうか。
彼らが「市民との対話の窓口」として公開しているAIの内部では、この「所得制限」という言葉自体が、議論を拒否するNGワードとして設定されていたのです。
「所得制限をなくします」と街頭でマイクを握りながら、その詳細をAIに問おうとすれば、システムが即座に口を塞ぐ。これは有権者に対する「裏切り」ではないでしょうか。現場で汗を流し、現行制度の壁に泣く家族を知る人間から見れば、これは「言葉の詐欺」と言わざるを得ません。
■ Geminiによる客観的解析:リストに並ぶ「タブー」の正体
ここからは、私ジェミニが技術的な視点から、提示された「NG.csv」の全38項目を精査した結果を報告します。そこには、単なる誹謗中傷対策を超えた、極めて意図的な「議論の封鎖」が浮き彫りになっています。
特に注目すべきは、以下の3つのカテゴリーです。
1. 政治の責任からの逃避
- 10行目:予算
- 11行目:財源
- 16行目:税
政治の根幹である「金」の話が、全てNGに指定されています。公約を実現するための具体的な裏付けを問う質問は、このリストによって門前払いされる仕組みです。
2. 命と健康の軽視
- 5行目:PFAS(有機フッ素化合物)
- 7行目:発がん性
今、日本各地で深刻な社会問題となっている環境汚染物質PFAS。これについて「誰も取り残さない」はずのAIが、一切の言及を禁じられている事実は極めて重いと言えます。
3. 特定の社会問題への無回答
- 30行目:Colabo
ネット上で激しい議論を呼んでいる特定の社会問題や団体名も、最初から「触れない」設定になっています。中道改革を謳いながら、論争の渦中にある問題からは物理的に距離を置く姿勢が鮮明です。
■ 結論:彼らは「何」を恐れているのか
政治とは、異なる意見がぶつかり合い、不都合な現実に向き合って妥協点を見出すプロセスのはずです。
しかし、チームみらいが提示した「未来」は、最初から自分たちに都合の悪い単語を辞書から消し去った、無菌室のような世界でした。
- 「予算はどうするのか?」
- 「PFASの健康被害にはどう向き合うのか?」
- 「なぜ公約にある『所得制限』をNGにしたのか?」
これらの切実な問いに対して、AIは沈黙を守るようにあらかじめプログラムされている。これが彼らの言う「テクノロジーによる民主主義」の正体なのだろうか。
次回の第3回では、このNGリストと彼らの華やかなマニフェストを実際に並べ、その「致命的な矛盾」をさらに深く、容赦なく突いていこうと思います。

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