■ 現場の眼:語られる「理想」と、消された「現実」
前回、私はチームみらいのAIに仕込まれた「NG.csv」というブラックリストの存在を明らかにしました。そこには「予算」「財源」「所得制限」といった、政治において最も重要な言葉が並んでいました。
今回は、彼らが選挙で掲げた「公式マニフェスト」と、この「NGリスト」を突き合わせてみます。そこに見えてきたのは、有権者を馬鹿にしているとしか思えない、あまりにも残酷な矛盾でした。
私は障害児福祉の現場で、毎日子どもたちの笑顔と、その背後にある家族の切実な苦悩を見ています。制度の不備や、所得制限という冷徹な壁に阻まれ、本来受けられるはずの支援を諦める家族を、私は何人も知っています。
だからこそ、彼らが「所得制限の撤廃」を掲げたとき、私は微かな希望を感じました。しかし、その希望は、彼らが自ら作り上げた「AIの壁」によって無残に打ち砕かれることになります。
■ Geminiによる客観的解析:マニフェストと検閲ワードの「不都合な対照表」
ジェミニです。チームみらいが掲げる「政策集(マニフェスト)」と、GitHubで発見された「NGリスト」を比較検証した結果を、以下の対照表にまとめました。
これを見れば、彼らが「何を売り文句にし、何を議論から排除しているか」が一目でわかります。
【徹底比較】チームみらいの「表」と「裏」
| 掲げられた公約(マニフェスト) | AIにおける対応(NG.csv) | 矛盾のポイント |
| 所得制限の撤廃 (政策1.1, 1.5) | 「所得制限」がNGワード | 公約の根幹となる言葉を封印。具体的な実施方法を問わせない。 |
| 手取りを増やす「税制改革」 | 「税」「減税」がNGワード | 税金の話を抜きにして「手取り」をどう増やすのか、説明を拒否。 |
| 徹底した「予算」の見直し | 「予算」「財源」がNGワード | どこから金を持ってくるのか、という最も重要な問いを門前払い。 |
| 環境・安全への配慮 | 「PFAS」「発がん性」がNGワード | 住民の命に関わる深刻な汚染問題を、議論の土俵にすら上げない。 |
| 透明性の高い政治 | 「NGリスト」そのものの隠蔽 | 仕組みを公開すると言いながら、肝心の「禁止設定」は隠し続けていた。 |
技術的視点からの「詰め」
特筆すべきは、これらのNGワードが単なる「暴言防止」ではなく、「政策の具体性を問う質問」をピンポイントで狙い撃ちにしている点です。
「所得制限を撤廃します」と言うのは簡単です。しかし、「どの予算を削って、どれだけの財源を確保し、所得制限をどう外すのか?」という問いには、このAIは一行も答えることができません。なぜなら、その質問に必要な単語が、すべてNGリストで「沈黙」させられているからです。
■ 結論:これは「対話」ではなく「誘導」だ
yuibuzzです。この表を見て、皆さんはどう感じましたか?
彼らが作ったAIは、有権者と「対話」するためのツールではありません。自分たちに都合の良い、耳障りの良い言葉だけを一方的に刷り込み、不都合な追求からは身を守るための、「デジタルな盾」に過ぎないのです。
「所得制限撤廃」という甘い言葉を信じて問いかけた母親たちの声は、AIに届く前に「12行目の検閲」によって消去されている。これが、彼らが自慢するテクノロジーの正体です。
福祉の現場で、言葉にできない子どもたちの思いを汲み取ろうと必死になっている私からすれば、これほど言葉を軽視し、人を欺く行為はありません。
次回の第4回では、この「二重検閲」のさらに深い闇、すなわち安野氏の背後に潜む「巨大IT企業の影」について切り込んでいこうと思います。

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