3.11から15年。送迎車の静寂のなかで誓う「日常」という名のシステム維持

福祉アイキャッチ画像 福祉・現場のリアル

2026年3月11日、午後2時46分。 私は送迎の待機中、ハンドルを握る手を止め、一人車内で黙とうを捧げました。

15年前のあの日、この国を襲った未曾有のシステムダウン。 あれから15年が経過した今日の大阪の空は、皮肉なほど穏やかでした。しかし、その静寂のなかで私が感じていたのは、私たちが今こうして送り届けている「日常」というシステムの、圧倒的な尊さと脆さです。


1. 送迎車のなかで止まった「1分間」のデバッグ

待機中の車内、エンジンを切り、目を閉じると、いつもは賑やかな子供たちの声が消えた空間に、15年という歳月の重みが流れ込んできました。

あの日、多くの子供たちが、そしてその家族が、一瞬にして「日常」という名のOSを奪われました。 私たちが日々行っている、重症児たちの送迎や介助。それは単なるルーティーンワークではありません。どんなに社会が揺れ、政治が迷走しても、子供たちの元に「いつも通りの安心」をデバッグ(修正)して届ける。それが、現場に立つ私たちの存在意義そのものです。


2. 413万人の「仲間」と支える、命のソースコード

今日、ニュースで流れた「在留外国人413万人突破」という数字。 15年前には想像もできなかったほど、今の日本の福祉システムは、多様なルーツを持つ仲間たちの力なしには成り立ちません。

災害時、最も脆弱なバグにさらされるのは、私たちが守っている子供たちです。 413万人の仲間と共に、国籍も言語も超えて、どうやってこの命のソースコードを書き換え、守り抜くか。15年目の節目に、その責任の重さを改めて噛み締めました。昨日の卒業式で見せた子供たちのあの「明るい表情」を、二度と絶やしてはいけないのです。


3. 「現場」こそが、この国のバックアップ電源だ

高市首相が福島で「防災庁の年内設置」を誓い、玉木代表が国民会議で社会保障の透明化を叫んでいる。 政治が上位のレイヤーで仕様変更を議論している間も、私たちは一番下の階層(現場)で、子供たちの命のアップタイム(稼働時間)を1秒でも長く維持するために汗を流しています。

親御さんが見せてくれた「満面の笑み」。 その笑顔を支えているのは、派手な政策パッチではなく、毎日決まった時間に車を走らせ、一人ひとりのケアを積み重ねる、私たち現場のリアリズムです。


■ yuibuzz 的・今日のまとめ

3.11から15年。 震災を知らない世代の子供たちも増えました。 それでも、あの日失われた多くの「日常」の代わりに、私たちが今、最高に堅牢な「今日」を彼らにプレゼントし続けること。

帰宅したら、今日も一日頑張った自分を労いましょう。 ストレスでバキバキになった背中を「JON TORUDO」のマットに沈め、その痛みと共に、明日もまた無事にハンドルを握れることへの感謝をデバッグします。

15年目の祈りは、明日の安全運転というパッチとなって、また子供たちの元へ届きます。

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