こんにちは。私は普段、重症心身障がい児を対象としたデイサービスで、送迎ドライバー兼助手として働いています。
今日は、日々の送迎の中で感じていること、そして私が今「あるアプリ」を作りたいと願うようになった原点についてお話しします。
1. 運転席は、もっとも緊張する「ケアの現場」
施設内での食事や排泄の介助も、もちろん大切です。でも、ドライバーでもある私にとって、一番神経を使うのは実は「運転そのもの」です。
車いすやバギーに乗った子どもたちにとって、車の揺れや急なブレーキは、私たちが想像する以上に体に大きな負担をかけます。 「絶対にバギーを転倒させない」「少しのG(重力)もかけない」 そんな覚悟で、路面の段差一つひとつに細心の注意を払いながらハンドルを握っています。この緊張感こそが、子どもたちの命と笑顔を守るプロとしての誇りです。
2. 言葉のない車内で交わされる「静かな会話」
私が送迎している子どもたちの多くは、言葉で意思を伝えることが難しい重症のお子さんです。 でも、車内のバックミラー越しに見える表情や、その場の空気感から伝わってくるものがあります。
- 「あ、今日はなんだか嬉しそうだな」
- 「少し顔色が冴えないな、しんどいのかな」
言葉はなくても、そこには確かな感情の動きがあります。その小さなサインを読み解き、「今日はいい天気だね」「もうすぐ着くよ」と心の中で語りかける時間は、私にとってかけがえのないものです。
3. 夢の原点:テレビを見て踊る「あの子」の姿
そんなある日、一つの光景が私の胸を打ちました。 普段は言葉を発することができないお子さんが、テレビから流れる音楽に合わせて、楽しそうにまねて踊っていたのです。
「体で表現できるなら、手話なら気持ちを伝えられるんじゃないか?」
その瞬間、私の中に強い想いが芽生えました。 意思を確認する手段さえあれば、この子たちの世界はもっと広がるはず。それが、今私が独学で進めている「子ども向けのシンプルなサイン言語(手話)アプリ」構想の原点です。
4. 玄関先で受け取った、感謝の重み
先日、とても嬉しいことがありました。 バレンタインの時期、ある親御さんから事業所宛てにチョコレートをいただいたのです。
「いつもありがとうございます」
その一言に、どれだけ救われたかわかりません。 大切なお子さんを預ける親御さんの不安と期待。それを背負って走る私たちの責任。 いただいたチョコの甘さは、明日もまた安全運転で頑張ろうという、最高のエネルギーになりました。
結びに:一歩ずつ、未来へ
ドライバーとして安全に送り届けること。そして、いつかアプリを通じて子どもたちの「言葉」を増やしてあげること。
私にできることは小さいかもしれませんが、現場で感じる「もっとこうなればいいのに」という想いを形にしていきたいと思っています。安全運転でいってきます!


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